数年前に新型コロナウイルスの影響もあっておうち時間が増えたこともあり、uno-rule.jpなどのサイトでも紹介されるようにボードゲームやホビーなどの人気が増しているようです。今回紹介するのは、家族でも友達同士でも楽しく遊べるあの「野球盤」その歴史や遊び方、選ぶ際のポイントなども解説していこうと思います。
「野球盤」発売までの歴史
こちらでは野球盤が発売されるまでの歴史を簡単に解説していきます。
野球盤を作ったのは「前田竹虎」という人
前田竹虎さんはあの有名な「エポック社」の創業者です。前田さんは創業前に「有限会社アポロ」社に勤めていました、前田さんはアポロ社に勤めながら「自分で何かを創りたい」とくすぶっていたとのこと。しかしある時、幼児用のジグソーパズルを開発中に空いたピースの穴へとビー玉が転がって入る様子を見て野球盤のアイデアがひらめいたのだそうです。
アポロ社から初代「野球盤」が誕生
これにより前田さんは次の商品として「野球盤」を計画、1957年11月にアポロ社から初代「野球盤」が誕生しました。ただ初代野球盤は家具職人による手作りでコストが高く、事業化は断念せざるを得なかったとのこと。当時の値段は1,750円、現在の価格にしておよそ1万円以上の価格だったそうです。
「エポック社」設立、野球盤のヒット
その後1958年5月に前田さんが玩具メーカーの「エポック社」を設立し、野球盤はエポック社が引き継ぐことに。そして同年秋に盤面をボール紙に変えてコストを下げることに成功した「野球盤B型」を発売。1958年末には宣伝に当時プロ入りしたての長嶋茂雄さんなどを起用し、テレビCMを流したこともあって大ヒットとなりました。
今も遊ばれるロングセラー商品に
こうして発売された野球盤は当時フラフープと並んで大ブームになりました。フラフープのブームが終わった後も野球盤はプロ野球の人気と共に子供たちからの支持を受け続け、エポック社はどんどん改良型を発売していきます。その後も漫画「巨人の星」から取り入れた「消える魔球」など、いろんなギミックを追加し現在でも人気を博するおもちゃとなっています。
野球盤の遊び方
野球盤は普通の野球と同じように2人で攻守を交代しながら遊ぶおもちゃです。グラウンドを模したボード上でバッター側とピッチャー側が勝負。ピッチャーはバックスクリーン裏のレバーで操作し、バッター側はバッターボックス後方にあるレバー(もしくはボタン)を操作する事で遊びます、以下に遊び方を紹介していくので続きを見てみましょう。
アウトとなる場合
三振ではもちろんアウトですが、打った後もボード上に配置された野手の前にある穴に落ちるとアウトとなります。また、外野フェンス前にもいくつか穴があり、アウトと書かれた穴に落ちてもアウトとなっています。
ヒットとなる場合
ボールを打って野手の前にある穴に落ちずにグラウンド内でボールが止まればヒット。また、アウトの時と同じように外野フェンス前にもいくつか穴があり、それぞれ一塁打、二塁打という風に書かれた穴があります。それぞれの穴に落ちれば書いてある通りになり、もちろん本塁打(ホームラン)に入ると点数となるのでなんとか狙いたいところです。
それ以外の場合
打った球がノーバウンドでフェンスや観客席、フェンススタンドに入ってもホームランとなります。バウンドして観客席や場外にボールが達するとエンタイトル・ツーベース(二塁打)となる場合があるそうです。
野球盤を選ぶ際のポイント!
今ではいろんな種類の野球盤が発売されているようですが、こうも色々な野球盤が出ているとどの野球盤を買ったらいいのかわからなくなりそうですね。そこで野球盤を買う時の目安となるように、選び方のポイントを解説します。
機能で野球盤を選ぶ
「消える魔球」などのギミック機能で野球盤を選んでみましょう。今発売されている「野球盤3Dエース」ではスタンダード版とハイグレード版がありますが、ボールが宙に浮く「3Dピッチング」や変化球など、スタンダード野球盤にもこれらの機能が搭載されています。ハイグレード版ではピッチャーとバッターで高低差を付ける機能が搭載されており、より本格的に遊びたい方におススメです。
演出で野球盤を選ぶ
野球盤には電池で動くカラーの電光掲示板が搭載されたモデルもあります。アニメーションや実況アナウンスが流れ、さらに球速や投球コースが表示されるなど臨場感が抜群です。これらの機能がすべてついているのはこちら。
- 「野球盤3Dエース」スーパーコントロール
- 「野球盤3Dエース」モンスターコントロール
この2つとなっているようです。
サイズで野球盤を選ぶ
野球盤をサイズで選ぶというのも選択肢の1つです。大きければそれだけリアリティを追求したものになり、打った時の飛距離もありますのでまさに爽快!逆に小さいものは旅行先や友達の家など、持ち運んで遊びたいときにはおススメですね!
まとめ
今回は野球盤が発売するに至るまでの経緯と遊び方、野球盤を買う際の選び方について解説しました。野球盤の歴史は長く、野球というスポーツの人気と共に改良を重ねて、今でもその人気を保ち続けています。昔よりも面白くよりリアルに。皆さんも、おもちゃ屋さんで野球盤を見かけたのならぜひとも購入を検討してみてはいかがでしょうか?