「マコモ湯構文」という言葉を聞いたことがありますか?SNSでたちまち話題になったマコモ湯構文は、マコモ湯とよばれるお風呂のお湯を紹介したアカウントから生まれた構文です。マコモ湯構文はネットミームとして使われるようになり、派生コンテンツも生まれているのだそうです。おばさん構文と合わせて覚えておきたい、マコモ湯構文について知っておきましょう。
マコモ湯構文とは?
マコモ湯構文とは「〇年間〇〇していません!」という構文のことです。意外とシンプルで、使い勝手が良さそうですよね。基本的な使い方として「〇年間〇〇していません!」という情報は、相手が驚くべきものにすること。そして、そのあと「〇〇って知ってますか?」という言葉で話をつなげることです。たとえば「私、10年間仕事していません!ニートって知っていますか?」という感じですね。シンプルな使い方のほかに、サービスを紹介する際の訴求文としても機能するようです。
マコモ湯構文の元ネタは?
マコモ湯構文の元ネタは、2024年12月にInstagramに投稿されたこちらのリールです。
マコモ湯と呼ばれる特殊なお湯を、1年半も替えずに使い続けているという衝撃の映像です。SNSにはさまざまな発信をするアカウントがあり、X、Instagram、YouTubeなどあらゆるプラットフォームが使われていますが、このマコモ湯の投稿により「本当にヤバい人がいるのはインスタ」というレッテルまで貼られるようになったほど、大きな影響力を残しました。では、このマコモ湯というのが何なのか、なぜ「構文」ができるまでに話題になったのか、振り返ってみましょう。
マコモ湯って何?
そもそもマコモ湯とは、イネ科の植物であるマコモを原材料とした入浴剤を入れたお湯のことです。水質浄化力や血行促進効果、抗ヒスタミン作用などが期待でき、美肌効果や冷え性改善にも良いそうです。マコモに上記の効能が期待されるのは事実であり、実際にマコモ湯の入浴剤も販売されています。ビタミンや亜鉛、アミノ酸などの体にとって重要な栄養素が含まれており、肌への効果は高いようです。
【参考サイト:Yahooニュース】
マコモ湯は実際ヤバいの?
マコモ湯構文が話題になったことで「マコモ湯はやばい」という認識が広まってきているように思います。しかし、前述の通りマコモ自体には豊富な栄養素が含まれており、肌荒れ効果があるのは事実。専門家によると、本当にヤバいのは「マコモを入れたお湯を1年半替えていない」ということだそうです。マコモの効果以前に、お湯を替えないという行為が、感染症やニオイなど別のリスクを招くことがあると語っています。元ネタでは、マコモの発酵作用で雑菌の繁殖が抑えられると謳われていますが、科学的なエビデンスはないとのこと。
【参考サイト:週刊女性プライム】
「マコモ湯ネキ」の素性は?
マコモ湯構文のもとになった投稿をしたのが「ホリスティックヘルスの伝導師」として発信活動を行っているちひろさんという方です。マコモ湯構文がきっかけで「マコモ湯ネキ」と呼ばれ、注目されるようになりました。彼女のInstagramを見てみると、ホリスティックの考えに沿って、肉体・精神・心・霊魂の総体として健康を見つめ直すという発信が行われていました。マコモ湯に浸かっているのも、お湯を替えないのも、ホリスティック医学の考えにのっとった生活習慣なのだそうです。
マコモ湯構文の使い方はこう!
ではマコモ湯構文の使い方を、実際の投稿から見てみましょう。マコモ湯構文が誕生してからというもの、実にさまざまなトピックを構文に当てはめ、投稿に使っている人がいます。構文自体はシンプルで使いやすいため、自分の生活習慣や「長年やっていないこと」を当てはめるだけで、簡単にユニークな投稿ができあがるのは便利ですね。では、文章や動画で実際にマコモ湯構文が使われている投稿を見てみましょう。
文章で使えるマコモ湯構文
マコモ湯構文は「〇年間〇〇していません!△△って知っていますか?」というシンプルな構成なので、投稿文の中で自然に使うことができます。たとえば、以下のようなかたちです。
投稿文章はもちろんのこと、手紙やメッセージなど手書きの文章にも使えるんですね。読んだ相手がマコモ湯構文を知っていればクスッと笑えて、自分の伝えたいことをマーケティング方式で伝えることができ、楽しそうですね。
動画内で使えるマコモ湯構文
マコモ湯構文は、動画やリールの映像テロップとしても効果的です。言葉選びがシンプルで伝わりやすく、それでいて強いメッセージ性を含んでいるため、商品やサービスをアピールする際にも最適。たとえば、SNSには以下のような動画が投稿されていますよ。
リールやTikTokなどの映像に用いると、テロップが見やすく伝わりやすいですね!
マコモ湯構文はトレンドランキングにも
マコモ湯構文は、マイナビが公開した「2025年上半期トレンドランキング」で6位にランクインしています。SNSで使われているのがよく見られたことから、若年層の印象にも残りやすいトレンドだったようですね。使い勝手の良さ、そしてマーケティング効果のあるキャッチーなフレーズであることから、しばらくマコモ湯構文を使ったサービス紹介や宣伝がみられるかもしれませんね。
「マコモ湯構文選手権」も開催されていた
Xでは、マコモ湯構文をいかに上手に作れるかを競う「マコモ湯構文選手権」が開催されていました。マコモ湯構文選手権は、文字通りマコモ湯構文を作ってそのクオリティーを競うというもの。
ただし、概要を見る限り文章ではなく音源企画のようです。MVPを獲得したり、景品を受け取ったりする人もいたそうで、本格的に行われていることが窺えますね。
まとめ
マコモ湯構文とは何か、どのように使うのかを調査しました。マコモ湯構文は、本来は身体に良い成分であるマコモという入浴剤を入れたお湯のことで、肌荒れ効果が高いことがわかりました。しかし、元ネタである投稿者が「1年半お湯を替えていない」という衝撃告白をしたことで、マコモ湯自体が危ないものだという噂が流れるように。専門家は、あくまでマコモ湯は肌に良いものであるとした上で「風呂のお湯は毎日替えるべき」と警鐘を鳴らしています。マコモ湯を使用する際は、衛生面に注意して正しく活用しましょう。