「猫の首に鈴をつける」ということわざを聞いたことがあるけれど「意味や由来は知らない」という方も少なくないのではないでしょうか。今回はそんな「猫の首に鈴をつける」ということわざの意味や教訓、使い方などを紹介していきます。
「猫の首に鈴をつける」の意味や教訓とは?
それでは早速「猫の首に鈴をつける」の意味や教訓から見ていきましょう。
名案であっても実行することが困難なことのたとえ
「猫の首に鈴をつける」とは、名案であっても実行することが困難であることのたとえです。いくら良いアイデアであっても、実行できなければ無意味であるという教訓です。
これは日本語としてのことわざで、英語にも似たような「bell the cat」という表現があるそうですが、こちらは「誰もが嫌がることを進んで取り組む」という意味で使われているそうです。
「猫の首に鈴をつける」のあらすじ・内容は?
ではなぜ「猫の首に鈴をつける」ということわざがこのような意味になったのでしょうか。ここからは由来となったあらすじや内容を見ていきます。
「猫の首に鈴をつける」の由来は「ネズミの相談」が由来
「猫の首に鈴をつける」は「ネズミの相談」という寓話が由来です。一説にはイソップ物語とされている場合もありますが、詳細はわかっていないようです。
「ネズミの相談の内容は?」
むかしあるところにネズミを捕まえることが得意な猫がいたそうです。仲間をたくさん捕まえられていたネズミたちは何とかしようと、集まって相談しました。
その中で若いネズミが「猫の首に鈴をつければ、猫がどこにいるのかわかる」と考え、他のネズミたちも「それはいいアイデアだ!」と声を揃えたそうです。
ところが一人の年寄りのネズミが「それはいいアイデアなんじゃが、誰が猫の首に鈴をつけに行くのじゃ?」と言ったところ、みんな黙り込んでしまったそうです。
この話が「猫の首に鈴をつける」ということわざの由来になりました。
「猫の首に鈴をつける」使い方は?
最後に「猫の首に鈴をつける」の使い方を見ていきましょう。
具体的な問題解決や課題について話している時に使える
「猫の首に鈴をつける」は問題解決や課題について話している時に使うことができます。例えば仕事上での会話なら「上司にこのプロジェクトの問題を指摘しなければいけないけれど、誰が言うんだろう」「それは猫の首に鈴をつけるようなものだね」などです。
実際にSNS上では仕事上での困難がある場合にXなどでつぶやいている人もいるようです。
まとめ
今回は「猫の首に鈴をつける」ということわざの、意味や教訓、あらすじ・内容や使い方について紹介してきました。意味や教訓を知れば、ビジネス上や家族、友人との会話などでも取り入れることができそうなことわざでしたね。
会話に上手くことわざなどを取り入れることができると、知的なイメージもアップします。是非とも色々覚えて、上手く使っていってみてくださいね。