『トップガン』『ミッションインポッシブル』など、数々の名作で知られるトム・クルーズ。彼の性格は、幼少期の体験が大きく影響しています。
本記事では、トム・クルーズの性格がどのように形成されたのか、その背景にある幼少期に焦点を当ててご紹介します。また、彼に対して賛否が分かれる理由のひとつともされる、信仰している宗教についても触れていきます。
トム・クルーズの性格は幼い頃が関係?
トム・クルーズの性格は、幼い頃の経験や環境が強く関係していると考えられています。今のトム・クルーズは俳優としても世界的にも成功を納め、名実ともにハリウッドを代表するスターの一人です。
しかし、幼少期のトム・クルーズは今の成功からは想像もできないほどの苦労をしている人です。
トム・クルーズの性格って?
トム・クルーズの性格は、とても優しく周りの人に気遣いができる人と言われています。また、すごく真面目で努力家。完璧主義者なところもあり、あるブチギレ事件も起こしています。
それは、コロナ禍の撮影の際に感染対策ルールを決めて臨んでいましたが、スタッフがそのルールを破った者に対して、大きな声でブチギレたそうです。完璧主義のため、プロとして欠ける行動をとった人に対しては容赦がなかったようです。普段のトム・クルーズの性格を知る業界の人たちは、これを批判するどころかトムを擁護したりする人もいました。
貧しい幼少期
トム・クルーズの性格は、幼少期の頃の貧しさも関係しています。トム・クルーズは、電気技師だった父トーマスと特別教育教師だった母メアリーの間に長男として生まれました。
トム・クルーズには妹達も3人おり、家はかなり貧しい状況だったようです。仕事を転々と帰る父親のせいで、14年の間に15回も転校していました。経済的に非常に厳しい家庭環境で、安定した人間関係を築くことが難しい時期を過ごしていました。
そんな影響で、常に自分の居場所を確保しようと努力するようになり、周りに適応しようとする能力が高くなったようです。
幼少期の父親からの虐待
トム・クルーズの性格は、父親からの虐待も大きく関係しています。ちょっとしたことで暴力を振るい、その直後には優しく接するという態度を繰り返していたそうです。
暴力に怯えながら過ごしていたトムですが、幼いながらも冷静に「この人はどこかおかしい。決して信用してはいけない」と感じていました。また、その様子を冷めた目で見つめ、「父さんは、なんて臆病で脆い人間なんだろう」と思うこともあったそうです。
こうした経験は、トム・クルーズが大人になってからの人間関係を築くうえで、大きな教訓となったと本人も語っています。
幼少期の学習障害
トム・クルーズの性格は、幼少期から抱えていた学習障害の一つ読字障害(ディスレクシア)が深く関係しています。文字の読み書きが極端に困難な状態で、学校の授業にもついていけなかったそうです。
文字が正しく認識できないので、教科書もどのページを読んでいるのかがわからなかったと本人が話しています。この障害のせいで、自分は人より劣っていると思い込んで、何か人より特別なところがなければ、自分に価値はないと感じていたそうです。
クラスでもからかわれることも多くて、常にいじめの対象となっていたそうです。
幼少期の両親の離婚
トム・クルーズの性格は、12歳の時の両親の離婚も大きく影響していると言えます。父の虐待に随分と苦しめられていたトム・クルーズは、両親の離婚でその苦痛の日々から解放されることとなりました。
また母親や妹たちも暴力の被害を受けていたため、彼らが苦しむ姿を目にしなくて済むようになったことも、心の安定につながったのかもしれません。父親がいないということで、自分自身が家族を守る必要があると感じていたようです。
トム・クルーズの信仰する宗教って何?
トム・クルーズは、元々カトリックの家に生まれました。しかし、結婚してからは、宗教団体サイエントロジーの考えに陶酔し、信仰を深めました。
宗教サイエントロジーとの出会い
トム・クルーズの信仰する宗教は、サイエントロジーです。サイエントロジーは、トムが最初に結婚した女優のミミ・ロジャースから入会を勧められています。
実はミミ・ロジャースの父親は、サイエントロジーを創設した一人でした。
二人は、サイエントロジーとの強い結びつきを持ちながら結婚生活を送りましたが、トムが映画の撮影でニコール・キッドマンと出会ったことをきっかけに離婚。その後、ミミ・ロジャースは再婚し、サイエントロジーから距離を置くようになりますが、トム・クルーズはその後も信仰を続け深い影響を受けることになります。
活動
トム・クルーズは、サイエントロジーで非常に重要な立場にある信者でした。彼の活動は、教会の広報活動や象徴的存在としての役割も果たしています。イベントやプロモーション映像にも登場しています。サイエントロジーのトップとは、公私共に深い関わりがあり親交を続けています。
彼はサイエントロジーの教義に沿って精神修行にも熱心に取り組み、上級レベルまで到達したとされています。また、インタビューでもサイエントロジーの考え方なども語り、精神医療や抗うつ薬の使用に強く反対していました。
影響
トム・クルーズが信仰するサイエントロジーは、教会の教えに批判的な人たちと関係を断つように言われる場合があるようです。この信仰により彼を取り巻く人間関係に問題が起こることはしばしばありました。
二番目の結婚相手のニコール・キッドマンは、カトリックからサイエントロジーに改宗することなく、離婚に至っています。トム・クルーズは三人の女性と結婚していますが、いずれも結婚生活はサイエントロジーの影響が関係していると指摘されています。
特に三番目の結婚では、娘の子育てや宗教教育をめぐる考え方の違いが離婚の原因と言われています。
まとめ
トム・クルーズの性格には、幼少期の経験が深く影響しているようですね。華やかなハリウッドの世界で成功を収めた彼ですが、幼少期は大変苦労されていたことがわかりました。現在は、サイエントロジーが心の支えとなっているようですが、家族との関係に影響を及ぼす一因にもなっているようです。今後、彼がどのような選択をしていくのか注目が集まります。