韓国の富裕層だけが住む高級住宅街を舞台に、熾烈な受験戦争や親たちの欲望を描いた作品『スカイキャッスル』。韓国で社会現象にもなった本作は日本での人気も高く、日本版 スカイキャッスルが制作されるなど、大きな話題を呼びました。今回はそんなスカイキャッスルは実話なのか、実際にあった事件と受験事情も調査していきます!
スカイキャッスルは実話?
調査の結果、スカイキャッスルは完全な実話ではなく、フィクションも含まれていることがわかりました。
ただ、韓国社会で実際に起こっている事件や受験事情を参考に制作されており、そのリアルな描写が多くの視聴者の心を掴み、韓国社会への問題提起をしています。日本でも人気の本作ですが、実際に受験戦争を肌で感じてきた韓国で社会現象になるほどの人気が出たのも納得ですよね。
受験コーディネーターは実在する?
登場する受験コーディネーターは、現実の韓国社会にも実際に存在するようです。
ドラマで描かれているような、高額な報酬と引き換えに子供たちを名門大学に合格させるための徹底的な指導を行うプロフェッショナルは、実際に韓国の富裕層の間で利用されており、韓国の受験戦争を過熱させているようです。
受験コーディネーターの問題
受験コーディネーターは、過去の入試データを分析し、各生徒に合わせた緻密な学習計画を立て、時には親の役割さえも担います。しかし、その指導方法は時に非人道的であり、生徒の精神を追い詰めることも少なくないようです。
ドラマでは、このような受験コーディネーターの存在を通して、過熱する受験戦争の闇を描いていますよね。
韓国の受験事情
韓国では、日本以上に学歴が個人の社会的地位や成功を大きく左右します。特に名門大学への入学は、将来の安定した生活を約束する切符とされ、親たちは子供の教育に文字通り命を懸けます。
ドラマに登場するような高額な受験コーディネーターや、徹底的なスパルタ教育は決して誇張されたものではなく、実際に、私たちの暮らす日本にも存在すると言われているんです。
韓国受験に関する実際にあった事件は?
韓国で実際に起きた、富裕層の受験に関する事件についても調査しました。
チョ・グク元法相の娘の不正入学疑惑
2019年、文在寅政権当時のチョ・グク法相の娘が、大学入学の際に虚偽の経歴を提出した疑いが浮上しました。
実際には行っていないインターンシップや、論文の著者として名前が掲載されるなどの不正行為が指摘され、この事件は国民の間に大きな怒りを引き起こし、韓国社会における特権階級の不正を浮き彫りにして、文在寅政権を揺るがす大問題となり、後にチョ・グク氏は法相を辞任したようです。
梨花女子大学不正入学事件
2016年には、梨花女子大学で、当時の朴槿恵大統領の友人であるチェ・スンシル氏の娘が、不正な手段で入学した疑いが発覚しました。娘は、大学の授業をほとんど受けていなかったにもかかわらず、単位を取得していたことが明らかになりました。この事件は、韓国社会における権力者の特権意識を露呈させ、朴槿恵大統領の弾劾につながる大きな要因にもなったようです。
まとめ
大人気ドラマのスカイキャッスルは実話ではありませんでしたが、単なるエンターテインメント作品としてだけでなく、韓国社会の闇を鋭く描いた作品としても評価されています。その背景には、韓国のリアルな受験事情が存在することが今回の調査でわかりました。
過去に実際に起こった大学入試不正事件など、学歴至上主義が生み出す様々な社会問題を浮き彫りにし、韓国のみならず、日本社会の問題についても考えさせてくれる作品なので、ぜひご覧ください!